尿素水式脱硝のプロセスとしては、尿素水分解/アンモニア生成、NOx選択還元反応の2つのステップから成り、それぞれの反応式は下記のようになります。 |
Step1 尿素水分解/アンモニア生成
高温(300℃~450℃程度)の排ガス中へ注入された尿素水は、排ガスの熱によって2段階で分解され、
最終的に1molの尿素から2molのアンモニアが生成されます。 |
(NH2)2CO → NH3 + HNCO
HNCO + H2O → NH3 + CO2 |
(熱分解)
(加水分解) |
Step2 NOx選択還元反応
尿素水の分解により生成したアンモニアは、脱硝触媒上でNOx(NOもしくはNO2を想定)と反応します。 |
4NO + 4NH3 + O2 → 4N2 + 6H2O
2NO2 + 4NH3 + O2 → 3N2 + 6H2O
NO + NO2 + 2NH3 → 2N2 + 3H2O |
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以上の反応過程により、NOxは最終的に無害な窒素と水へと還元浄化されます。 |